『インスペクション ここで生きる』の公開を記念し、A24が手掛けた名作の特集上映が決定!

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7月19日(水)

A24が新たに贈る注目作『インスペクション ここで生きる』が8月4日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほかにて全国公開する。

イラク戦争が長期化する2005年・アメリカ。ゲイであることで母に捨てられ、生きるためにすがるような想いで海兵隊に志願した青年。しかし、彼を待ち受けていたのは、軍という閉鎖社会に吹き荒れる差別と憎悪の嵐だった。海兵隊に在職中だった20代で初めてカメラを手にし、そこから映像記録担当としてキャリアを始めたエレガンス・ブラットン監督の長編デビューにして、彼の体験に基づく実話である本作。主人公であるエリス・フレンチを演じるのは、俳優、そして歌手としても活動し、2019年のトニー賞では別々のパフォーマンスで 2つの部門(演劇主演男優賞/ミュージカル助演男優賞)にノミネートされるという、史上6人目の快挙を成し遂げたジェレミー・ポープ。本作では第80回ゴールデングローブ賞で主演男優賞(映画・ドラマ部門)にノミネートされたほか、世界各国で高い評価を受けた。また、音楽は「21世紀の最重要バンド」と評されるアニマル・コレクティヴが担当。逆境に屈せず前を向く主人公フレンチの姿をエモーショナルに彩っている。

そんな本作の劇場公開を記念して、同じくA24製作の名作4本を上映する特別企画が決定。
特集のテーマは【“ここで生きる” 自分の居場所を見つける―A24映画】。で、『インスペクション ここで生きる』の公開直前である7/31(月)より4夜連続で、第89回アカデミー賞(R)で作品賞を含む3部門(作品賞、助演男優賞、脚色賞)を授賞した『ムーンライト』のほか、『カモン カモン』『WAVES/ウェイブス』『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』を上映する。

革新的な作品を次々と送り出し、賞レースを賑わせ、昨今の話題の映画を語る上で欠かせない存在感を放つ映画スタジオA24。そんな業界屈指の目利きたちが新たに見出したのは、ある監督の半生を描いた実話だった―。
『インスペクション ここで生きる』は、ゲイであることで母親に捨てられ、16歳でホームレスとなった後、海兵隊への入隊を志願、そこから映画監督となったエレガンス・ブラットンの激動の半生を自らの手で描いた作品。セクシュアリティや宗教など、人間そのものを構成するすべての要素を検閲<インスペクション>される社会で、自身のアイデンティティを諦めずに貫き通し、【居場所】を求め闘う主人公の姿が多くの人の心を掴んでいる。

今回本作の公開を記念して再映が決定したのは、いずれもA24が製作を手掛け、【居場所】を求める人々が描かれた4作品。
『ムーンライト』は、どうにもならない日常の中でたった一人の人物への想いを心に秘め成長していく青年が、『WAVES ウェイブス』では、人生の歯車が狂ってしまったある家族が、それぞれの希望を見出し生きていく姿が描かれる。『カモン カモン』では、主人公と甥っ子が共同生活を通してお互いの心の隙間を埋めていき、『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』では都市開発から祖父の建てた家を取り戻そうと奔走する主人公の姿が観る者の感情に訴えかけてくる。

大切な想い出が詰まった、アイデンティティの核ともなる空間としての「居場所」。大切な人との関係性を通して、ありのままの自分でいられる「居場所」。どちらも人が生きていく上で、心の拠り所になる、大切なもの。
世界で高く評価された作品を通して、自分にとっての「居場所」について、改めて思いを馳せてみては。

また、今回の特集上映の決定に際し、エレガンス・ブラットン監督からのコメントも到着。
◆エレガンス・ブラットン監督コメント
どれも大好きなA24作品ばかりで、中でも「ムーンライト」は本作のインスピレーションとなっているし、アーティストとしても大きな影響を受けている。「ムーンライト」が公開された時、僕はまだ映画学校(ニューヨーク大学ティッシュ校大学院映画学科)に通っていたんだけど、希望の光として映ったんだ。この映画がこの世に存在できるのであれば、僕の映画監督としてのキャリアも不可能ではないのかもしれないと。
とにかく光栄だ。憧れの映画監督と名前を連ねることができ、それも日本で上映されるのだからね。
マイケル・ジャクソンにでもなった気分だよ。ありがとう。

【特集上映概要】
■“ここで生きる” 自分の居場所を見つけるーA24映画 特集上映
劇場:TOHOシネマズ シャンテ
料金:一般 1,500円/学生・シニア 1,000円

7/31(月)『ムーンライト』(2017年/バリー・ジェンキンス監督)
8/1(火)『WAVES/ウェイブス』(2019年/トレイ・エドワード・シュルツ監督)
8/2(水)『カモン カモン』(2021年/マイク・ミルズ監督)
8/3(木)『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(2020年/ジョー・タルボット監督)
※上映スケジュールについては決定次第、劇場公式HPへ掲載。

『インスペクション ここで生きる』は、8/4(金)TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国公開

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作品紹介

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